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小説
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◇
「飛びます」第十三回分を掲載しました。
http://shizuoka.cool.ne.jp/suruga_s/novel/tobimasu/1_13.htm
今回は物語冒頭にお送りした劇中劇の続きになっています。
「飛びます」第十三回分を掲載しました。
http://shizuoka.cool.ne.jp/suruga_s/novel/tobimasu/1_13.htm
今回は物語冒頭にお送りした劇中劇の続きになっています。
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読み切り小説
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◇
昭和十九年。フィリピンを最後の決戦場に選んだ大日本帝国は、ここへ多数の兵力、航空機、艦隊を集結させ、連合軍を迎え撃つ用意を固めた。斉藤中尉の九七式中戦車も、この日、ルソンの密林の中に居た。
この戦車が「新型」と呼ばれていたのは、もう遠い昔のことであった。取り回しの良い短砲身砲から、高威力の長砲身砲へと、戦車の時代は移り変わっていた。しかし中尉は昔ながらの九七式で、より強力な米国の新型戦車と戦うよりほかに無かった。
「体当たりしてでも、敵戦車と刺し違えてやるのだ!」
という気概で、四名の乗員は奮い立っていた。間もなく米軍の上陸が始まり、ルソン島の戦線は激戦となった。長距離砲弾が頭上を飛び交う密林の中で、彼は戦車を前進させた。進路を遮る樹木をなぎ倒し、踏み潰すと、舞い上がる木の葉や枝の向こうに、黒々とうずくまっている米軍の戦車が見えた。巨大な砲塔が動き、砲口がこちらを向いた。
「八幡大菩薩! 守らせ給え!」
彼は神仏に祈り、五七ミリ砲を発射した。すると奇跡が起こった。砲弾は米軍戦車の装甲を貫き、爆発した。敵の戦車は火柱を上げ、吹き飛んだ。
「万歳!」
乗員たちは快哉を叫び、自分たちが生きていることを暫し喜び合った。そして中尉はこの先の川で、昼食を取ることに決めた。
「この辺でいいだろう」
しかし彼らは食事を取ることはできなかった。彼らは弁当の包みを開けた途端、握りめしに喰われて、死んでしまった。
昭和十九年。フィリピンを最後の決戦場に選んだ大日本帝国は、ここへ多数の兵力、航空機、艦隊を集結させ、連合軍を迎え撃つ用意を固めた。斉藤中尉の九七式中戦車も、この日、ルソンの密林の中に居た。
この戦車が「新型」と呼ばれていたのは、もう遠い昔のことであった。取り回しの良い短砲身砲から、高威力の長砲身砲へと、戦車の時代は移り変わっていた。しかし中尉は昔ながらの九七式で、より強力な米国の新型戦車と戦うよりほかに無かった。
「体当たりしてでも、敵戦車と刺し違えてやるのだ!」
という気概で、四名の乗員は奮い立っていた。間もなく米軍の上陸が始まり、ルソン島の戦線は激戦となった。長距離砲弾が頭上を飛び交う密林の中で、彼は戦車を前進させた。進路を遮る樹木をなぎ倒し、踏み潰すと、舞い上がる木の葉や枝の向こうに、黒々とうずくまっている米軍の戦車が見えた。巨大な砲塔が動き、砲口がこちらを向いた。
「八幡大菩薩! 守らせ給え!」
彼は神仏に祈り、五七ミリ砲を発射した。すると奇跡が起こった。砲弾は米軍戦車の装甲を貫き、爆発した。敵の戦車は火柱を上げ、吹き飛んだ。
「万歳!」
乗員たちは快哉を叫び、自分たちが生きていることを暫し喜び合った。そして中尉はこの先の川で、昼食を取ることに決めた。
「この辺でいいだろう」
しかし彼らは食事を取ることはできなかった。彼らは弁当の包みを開けた途端、握りめしに喰われて、死んでしまった。
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「飛びます」第十二回分を掲載しました。
http://shizuoka.cool.ne.jp/suruga_s/novel/tobimasu/1_12.htm
予備の兵力を投入。
そろそろ学園分が不足してきた。
「飛びます」第十二回分を掲載しました。
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予備の兵力を投入。
そろそろ学園分が不足してきた。
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小説
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◇
「飛びます」第十一回分を掲載しました。
http://shizuoka.cool.ne.jp/suruga_s/novel/tobimasu/1_11.htm
もっと一編を長くして書きたいのにな。
質の面で、時間に余裕があった最初の頃と同水準を保とうとすると、
どうしても全体の文章量が減ってしまいます。
小出しにしたくないんだけども…。
なやみます。
「飛びます」第十一回分を掲載しました。
http://shizuoka.cool.ne.jp/suruga_s/novel/tobimasu/1_11.htm
もっと一編を長くして書きたいのにな。
質の面で、時間に余裕があった最初の頃と同水準を保とうとすると、
どうしても全体の文章量が減ってしまいます。
小出しにしたくないんだけども…。
なやみます。
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小説
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◇
当工廠において昨年・二〇〇九年は、多くの短編小説が造られた年でした。
そこでその作品群の中から、筆者の特に気に入ったものを幾つか挙げ、
ちょっとした解説つきの目録を作成した上で、ここにまとめて紹介したいと思います。
では参りましょう。
『歴史変えます』(七月十日)
この短編集の表題作です。短編というよりショートショートに近い短さです。
二〇〇九年は雇用問題で社会が揺れ動いた年でした。
そこで思い付いたのがこの話。
終戦で雇用を失い、高度な教育を受けたにも関わらず、路頭に迷っている二人の男を書いています。
作ったタイムマシンを自分たちで使わず、どっかに売れば良かったですね。米軍とかに。
『ER-鴎外の場合』(六月九日)
これも短いです。
「ER緊急救命室」というアメリカのテレビドラマがありまして、
それは病院の先生たちの日常の悲喜こもごもを描いた番組なのですが
その医者がもし森鴎外だったら…というお話です。
本編の内容は、いま皆さんが何となく想像した通りのものになっていると思います。
『戦略核ミサイル軍団」(九月九日)
僕は気違いじゃありませんけど、大体このあたりから変な話が増えてゆきます。
僕は気違いじゃありませんけど。
『英霊年金』(八月十七日)
二〇〇九年は年金問題で社会が揺れ動いた年でした。
『介入最前線』(九月二二日)
第一次中東戦争は米英独伊ソなど、第二次大戦主要国の「大戦の遺産」によって戦われました。
現代でもなお多くの国が中東に関心を寄せ、その利権を我が物にしようとしています。
しかし中東をめぐる問題は、当初の予想を超えて、非常に複雑極まるものだったのです。
『大西洋空母作戦記録「グラーフ・ツェッペリン」』(九月二五日)
これまでご紹介したものより、少々尺のある短編小説です。
内容的にもすこし毛色が違い、実在する日本海軍の戦場記録映画を元にして作っています。
「グラーフ・ツェッペリン」は史実では未完成に終わった幻のドイツ空母ですが、
ここでは就役の上、記録映画の対象になっているという設定です。
「これがホントの架空戦記」、という意味の話だったのですが、
コメント欄でなぜか読者がオチをどんどんギャグに変えて行くという、珍しい現象が発生しております。
かわいそうなグラタンw
『帝国海軍老人』(十月六日)
こちらも同じくらいの尺がある短編です。
終戦を知らず、航海を続けていた帝国海軍の潜水艦がありました。
全員が九〇歳以上の老人となった乗員たちをつれ、海上自衛隊の空母が回航任務にあたります。
気風も個々の性格も違う老人たちに自衛官たちは戸惑いながら、両者の奇妙な航海は日本へと向かいます。
昨年のお気に入りは以上七作品でした。
今年はどれくらい短編小説を書くか分かりませんが、
年末振り返ってみて、必要なら、またこうしてお気に入りを纏めてみたいと思います。
本当は同人誌か何かで紙の本にしたいんですけどねぇ。
当工廠において昨年・二〇〇九年は、多くの短編小説が造られた年でした。
そこでその作品群の中から、筆者の特に気に入ったものを幾つか挙げ、
ちょっとした解説つきの目録を作成した上で、ここにまとめて紹介したいと思います。
では参りましょう。
『歴史変えます』(七月十日)
この短編集の表題作です。短編というよりショートショートに近い短さです。
二〇〇九年は雇用問題で社会が揺れ動いた年でした。
そこで思い付いたのがこの話。
終戦で雇用を失い、高度な教育を受けたにも関わらず、路頭に迷っている二人の男を書いています。
作ったタイムマシンを自分たちで使わず、どっかに売れば良かったですね。米軍とかに。
『ER-鴎外の場合』(六月九日)
これも短いです。
「ER緊急救命室」というアメリカのテレビドラマがありまして、
それは病院の先生たちの日常の悲喜こもごもを描いた番組なのですが
その医者がもし森鴎外だったら…というお話です。
本編の内容は、いま皆さんが何となく想像した通りのものになっていると思います。
『戦略核ミサイル軍団」(九月九日)
僕は気違いじゃありませんけど、大体このあたりから変な話が増えてゆきます。
僕は気違いじゃありませんけど。
『英霊年金』(八月十七日)
二〇〇九年は年金問題で社会が揺れ動いた年でした。
『介入最前線』(九月二二日)
第一次中東戦争は米英独伊ソなど、第二次大戦主要国の「大戦の遺産」によって戦われました。
現代でもなお多くの国が中東に関心を寄せ、その利権を我が物にしようとしています。
しかし中東をめぐる問題は、当初の予想を超えて、非常に複雑極まるものだったのです。
『大西洋空母作戦記録「グラーフ・ツェッペリン」』(九月二五日)
これまでご紹介したものより、少々尺のある短編小説です。
内容的にもすこし毛色が違い、実在する日本海軍の戦場記録映画を元にして作っています。
「グラーフ・ツェッペリン」は史実では未完成に終わった幻のドイツ空母ですが、
ここでは就役の上、記録映画の対象になっているという設定です。
「これがホントの架空戦記」、という意味の話だったのですが、
コメント欄でなぜか読者がオチをどんどんギャグに変えて行くという、珍しい現象が発生しております。
かわいそうなグラタンw
『帝国海軍老人』(十月六日)
こちらも同じくらいの尺がある短編です。
終戦を知らず、航海を続けていた帝国海軍の潜水艦がありました。
全員が九〇歳以上の老人となった乗員たちをつれ、海上自衛隊の空母が回航任務にあたります。
気風も個々の性格も違う老人たちに自衛官たちは戸惑いながら、両者の奇妙な航海は日本へと向かいます。
昨年のお気に入りは以上七作品でした。
今年はどれくらい短編小説を書くか分かりませんが、
年末振り返ってみて、必要なら、またこうしてお気に入りを纏めてみたいと思います。
本当は同人誌か何かで紙の本にしたいんですけどねぇ。


