革命国家が勝利に向かって前進する玉川上水のブログ

駿河南海軍工廠の後継。近現代史小説を中心に掲載。

Category :  スポンサー広告
tag : 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category :  コラム
tag : 

 私は架空戦記というと、なんとなく軽薄な感じがして嫌なんですが、兎も角戦争を舞台にした小説を十三歳の頃に書き始めて、それで現在は二一歳になったので、足掛け八年あまりそういう小説を書いているわけですが、まぁ何、八年などと言っても全然偉くも何にもない。実際、
「八年も書いているのに、なぜこんな素人仕事なのか」
 と言われると、本当にそうなので、返す言葉もないんですが、しかし、「どんな話を書いてもそう」という、なんとなく固まってきたものはある。

 私は、架空兵器や、未完に終わった兵器を出すのがあんまり好きじゃありません。
 まぁこれは流儀の違いなので、それを否定しようという気持ちはなく、読む分には構わないのだけれど、

  

 まぁ、単に苦手なんですね。兵器をデザインするのが。
 元々「オリジナルの新型機が登場して戦況が変化」という話は書かないし、ストーリー上新型機を出す必要が生じても、オリジナル機は出さずに、日本海軍なら「零戦⇒雷電⇒紫電改」のラインでやっちゃいます。
 あ、あと、当然ですけど、こういうのは出来ない人よりも出来る人のほうが偉いですよ。
(「やれないからやらない」より、「やれるけどやらない」ほうが強い)


 さて。
「安易にオリジナル機を連発しない」というのは、多分良いことだと思いますけど、そうすると、登場させる兵器を実在したものの中から探す必要があります。
 私は、そういうところで奇を衒わない主義なので、舞台設定と照らして、一番「それらしい」ものを選ぶ傾向にあります。

 日本なら零戦、ドイツはBf109、イギリスはスピットファイア、アメリカ機は年代によって違いますが、初期から中期はP-40、後期はP-51、というような、オーソドックスな兵器のイメージを選んでいます。
 というのも、そういう普通の兵器、何万機も作られたありふれた兵器を、ありのままに出すことで、作品中にだけ存在するフィクションな軍隊に、現実の存在のような「それらしさ」が加わるのではないか、と考えるからなんですね。

 兵器には、その国柄が表れるということを聞きます。
 しかし、私はそこからもう一歩踏み込んで、既存の兵器が持つキャラクター性みたいなものを大事にしたいと思うわけです。

 日本では零戦、と書きましたが、これがちょっと特殊な任務、たとえば長距離哨戒なんかをストーリー上で進行させるときは、また別の飛行機にしますし、「頭ひとつ抜きん出た強い戦闘機」を書くなら、海軍機なら紫電・紫電改、陸軍機なら疾風・五式戦あたりを使いたいですね。

 紫電改や疾風には、零戦や隼では代替できない、「強い戦闘機」というキャラクター性があると思います。
 紫電改や疾風が、現実に強いか弱いかは、この際問題ではなく、ただ、B-29を邀撃する主人公の機体が零戦や隼では、それを絵でイメージしたとき、やはりどうしても違和感がある。

 紫電改や疾風、せめて雷電あたりでないと、B-29とは戦えないのではないか。スクーターで東名高速道路を走るような、無理な絵になってしまう。

 小説において兵器は、それを操る人物の内面までも写す、その人物そのものの具象であると思います。
 キャラの性格を考えてその服装を考えるように、人物と機体、そして彼らが置かれている環境は、それぞれに共通して吊り合うものでなければ傍から見て、おかしい。戦争を扱う小説においては、それらしい兵器を、それらしくコーディネイトすることが、作者には求められると思う。



 

 その辺、重爆迎撃にも偵察にも輸送にも、対潜哨戒にも使えて、屠龍は本当に取り回しが良い、個性豊かな機体。
 単座戦闘機に見つかったら逃げるしかない卑屈さもすばらしい。





コメント


俺もオリジナルの兵器を考えるのは苦手な方ですね。
内田弘樹氏の小説みたいに魔改造した兵器とか「よく考えたなあ」と感心するものです。
今はある企画でオリジナルの兵器を考えないといけない事になってて、モデルにした兵器そのままにならないかと不安になりますね。

>屠龍
多用途に使える機体だとそれぞれの任務での話が書けるから尺が伸びて便利だw
2008/07/17 00:28URL  葛城マサカズ #-[ 編集]

デフォルト
 私は旧軍メカが好きなので、そのパターンを狂わせたくない、というのも心情としてあるような。
 南雲機動部隊というと、自動的に零戦21+九九艦爆+九七艦攻、の組み合わせを連想しますね。

 あと彗星はともかく、天山が配備されちゃうと、撃ち落されてる写真が思い浮かぶもんだから、
「あ、この日本もうだめだな」
 とひそかに思ったり。

>多用途に使える機体

 色々と問題も多かった屠龍ですが、まぁ不肖の子ほど可愛いということでw
2008/07/18 16:12URL  早池峰山 #Iu2BPJvY[ 編集]


この記事に対するコメントの投稿



*ようこそ、トラブルシューター。*

Computer:
 このコメントフォームに「/」を重ねて書くことは反逆です。
 URL欄にアドレスを入れる者は、恐らく反逆者以外にはいません。

 市民の幸福は、コメントを書き、Computer に奉仕することです。
 あなたはComputer の仕事に感謝して、喜んでコメントを書きますね?
 そうしないことは反逆です! 直ちに処刑の対象になります!!
 
















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://aqira.blog61.fc2.com/tb.php/364-5f471aed
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。